12/15(日)NUMBER GIRL TOUR 2019-2020 『逆噴射バンド』に行ってきました。
会場は、豊洲PIT。再結成後初めてのライブツアーとだけあって、チケットは争奪戦となりましたが何とかゲットして今回観に行くことが出来ました。RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019に行こうか悩んだくらいだったので本当に嬉しかったです。
今回は、 NUMBER GIRL TOUR 2019-2020 『逆噴射バンド』@豊洲PIT 2日目のライブレポを書いていきます。
目次
再結成後初のツアー『逆噴射バンド』NUMBER GIRLのライブレポ!
待ち遠しかったNUMBER GIRLのライブ
チケットの整理番号が300番台だったので「もしかしたらいいポジションで見れるかも」と思い、開演の1時間半前に会場に到着しました。
12月に入り寒さが増す中、ケチな自分はロッカーを使わなかったので防寒着が無く薄着のまま凍えながら待つことに。
待機場所周辺で待っているとスタッフの方がしつこいくらいに身分証の提示が必要だとアナウンスしていました。あと注意書きがでかでかと張られていました↓↓
身分証の確認があるなら入場に時間がかかるのでは?と心配しましたが、めちゃくちゃスムーズに列が動いてすぐに入場することが出来ました。
実際は名前の確認くらいだったので早かったのかもしれませんが、身分証確認は転売抑制にある程度の効力があると思うので他のイベント等でも積極的に導入していって欲しいです。
開演時間より早めに入場すると、普段のライブは前方ブロックまで行って見るのですが初めてのNUMBER GIRLのライブでどんな感じの雰囲気になるのかわからなかったので様子見出来る位置がいいなと。
それで結局、1つ目の段差のステージから見て右側真ん中の柵前のポジションで、前を遮るものが何一つなく見れる位置に着くことが出来ました。
少し前置きが長くなりましたが、肝心のライブはほぼ18時ちょうどにTelevisionの"Marquee Moon "が流れる中メンバー4人が登場。
鳴りやまない歓声の中「これがNUMBER GIRlかぁ、、」と見とれていると向井さんが「年末、、」と口上を述べ始め「今日も風は鉄のように鋭く」と言って、中尾さんの骨太のベースが響き"鉄風鋭くなって"でライブが始まりました。
この時の歓声が「またNUMBER GIRLのライブが見ることが出来る」「初めてのNUMBER GIRLのライブ」など新旧のファンそれぞれが持つ色んな思いが入り混じっている様でした。そして、ファンの喜びが爆発する中それを掻き切るかのように鳴り響くNUMBER GIRLの轟音。
重厚で息苦しいサウンドの中向井さんが叫んでいるように歌う"タッチ"、「ヤバイさらにやばい バリヤバ」でまさかの大合唱が起こった"ZEGEN vs UNDERCOVER" と続け序盤から人気曲の連続に会場の熱はまさに"ヤバイ"様相に。
最初のMCで向井さんは「みなさん本日はお集まり頂きありがとうございます。福岡市博多区から参りましたNUMBER GIRLと申します。」と挨拶しました。
自分の中で勝手にNUMBER GIRLは、ラストライブが札幌PENNY LANEだったり、再結成時の向井さんの「2018年初夏のある日、俺は酔っぱらっていた。そして、思った。またヤツらとナンバーガールをライジングでヤりてえ、と。」というコメントから北海道のイメージが強かったんですが、改めて調べると博多のバンドなんですね。
ひさ子さんのピョンピョン跳ねながらギターを弾いている姿に目が向いてしまった"EIGHT BEATER"、ラストライブの最後に演奏された事でも有名な"IGGY POP FAN CLUB"と同じリズムの曲が続けば、そこから焦燥感を覚えるベースに歪むギターが相まって激しく迫る"裸足の季節"に転じるのも「そう来るのか」と感心してしまう。
そして続いての向井さんの口上が「あの時見たのは、いや、、あの時確実に見たのは透明少女」でした。
より一層沸き立つ歓声に改めて"透明少女"が人気曲なんだと思い知らされました。個人的にライブでは心なしかポップに聞こえるくらいめちゃくちゃ聞きやすかったというのと、NUMBER GIRLを聞き始める入り口ともなっているバンドにとって不変的な曲でもあるので「これがあの透明少女か、、」とやっとライブで見れたという満足感に浸っていました。
ライブバンドとしての圧倒的な存在感
"透明少女"の後に向井さんが童謡の"夕焼け小焼け"を弾き語りしました。
歌い終わったときに「分かんねぇだろうなぁ」と言っていたので、「うん、何で今歌うのか分からん」と心の中で頷いていました。
でも次の曲が"YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING"だったので多分その前振りだったのだと、、真意は分かりませんが。
突然向井さんが拍子抜けしたような声で「さぁ5週連続勝ち抜けなるか!ショーパブあがりのNUM-AMI-DABUTZの登場だ!」と言ったんです。自分にとってNUMBER GIRLで一番好きな曲が"NUM-AMI-DABUTZ"なので、思わず「オオー!!」と声を上げてしまいました。
この時にはっきり思ったのが、NUMBER GIRLの楽曲はライブで聞くのと音源で聞くのでは迫力が全く違うということ。
どのバンドでも云えることかもしれませが、NUMBER GIRLは特に顕著。"NUM-AMI-DABUTZ"ではひさ子さんの歪みまくってサイケデリックなギターが唸りまくる中それでもキメの部分はしっかり揃って、もう本当に格好良すぎました。
ライブ中盤、向井さんの口上「漫画大好き河童の子」からの"MANGA SICK"、「反骨心を持ったのは東京に来てから」で始まった"U-REI"、何か宿ったかのようにひさ子さんが一心不乱に掻き鳴らすギターがより鮮烈な"TATTOOあり"でさらにライブの勢いが増していきました。
すると向井さんが透明なカップに入った酒を持ちながら「この手の飲み物はブラックライトで光るんだわ」云い、「どういうこと?」と会場が少しザワついると「この歌でその光景を表現しよう」と云ってからの"水色革命"。
歌詞を読んで「水色=酒」に置き換えると確かにそう聞こえなくもないような、、、まぁ深く考えるのは止めにします。
ライブ終盤、アップテンポから一転してノスタルジックなメロに展開する"日常に生きる女の子"に歌詞とは裏腹にシニカルにギターが共鳴する"転校生"と続いて、ここで向井さんが「福岡市博多区から参りましたNUMBER GIRLです。」と改めて挨拶し続けて言ったのが、
「ドラムス、アヒト・イナザワ」
そうファンならこの言葉で何の曲かわかるんです。
これもNUMBER GIRL屈指の人気曲"omoide in my head"。
曲中にセッション部分があったのですが、ベースの中尾さんはステージ上で転げ回るしノイズに近い様な音が飛び散っているようでグルーブなんてものはあったもんじゃないです。でも聞いてて圧倒的な音圧に体と心がヒリヒリして何も出来ずにただただ聞き入って立ち尽くしてしまう。
ここで自分の中で明確になったのはNUMBER GIRLがライブバンドとして人気があるんだということ。
音源もいいけれどライブで聞けば桁違いに衝撃を受ける。今月末にCOUNTDOWN JAPAN19/20に出演しますが、チケットがある方は是非観ることをおすすめします。間違いないです。
最後は、宮崎あおい主演映画『害虫』の劇中歌となった"I don't know"で本編は終了。
アンコールでは向井さんは缶ビールを持って登場し、まず語り始めたのが萩原健一さん主演ドラマ『君は海を見たか』第9話ラストシーンについて。そのシーンを向井さんは一人芝居で表現しました、こんな感じで↓↓
「病院帰りの父と子が後楽園のベンチに座っている」
「パパー」
「何だ?」
「パパー」
「何だ?」
「僕あれに乗りたい」
話に付いていけない会場が静寂に包まれた後、向井さんが何事もなかったかのように「1,2,3,4!」とカウントを入れ"桜のダンス"でアンコールスタート。
何で『君は海を見たか』を出してきてのかは、歌詞に海が出てくるからなのか萩原健一さんが今年の春にお亡くなりになられたからかは最後までよくわかりませんでした。
そして次が未発表曲で今でも音源が手に入り難い"KU~KI"。ここまで網羅出来ていなかった自分は分からなかったのですが、ファンにとってはサプライズの選曲だったみたいです。
アンコール最後は、向井さんの「やっぱり結局あの子は透明少女」からのまさかの2回目の"透明少女"。これも予想出来た人は居なかったでしょうね、本当に驚きました。
ライブ全体を通して人気曲から珍しい曲まで揃ったセトリで最高だったのではないでしょうか。個人的には運良くツアー2日目を観に行くことが出来て、結果心行くまで楽しむことが出来ました。
この日のセトリです↓↓
- 鉄風 鋭くなって
- タッチ
- ZEGEN vs UNDERCOVER
- EIGHT BEATER
- IGGY POP FAN CLUB
- 裸足の季節
- 透明少女
- YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
- NUM-AMI-DABUTZ
- Sentimental girl's violet joke
- DESTRUCTION BABY
- MANGA SICK
- SASU-YOU
- 喂?
- U-REI
- TATTOOあり
- 水色革命
- 日常に生きる少女
- 転校生
- omoide in my head
- I don't know
アンコールのセトリです↓↓
- 桜のダンス
- KU~KI
- 透明少女
余談:次はいつ彼らのライブを見れるんだろうか
一人でも多くの人が見るべきだとZepp Tokyoの追加公演のチケットを遠慮して申し込まなかったのですが、またライブを見たいという気持ちが出てきて申し込めば良かったと後悔しています。
バンドなんてまたいつ解散するか分からないですもんね。次はいつ見れることやら、、、
最後までご精読して頂きありがとうございました。
昨日今日、2日間無事に終えまして、観てくれた皆さまありがとうございましたー!
— 田渕ひさ子 (@__hisako) December 15, 2019
いよいよ始まりました”逆噴射バンド”ツアー!年始から各地に参ります!とても楽しみ!宜しくお願いしますー!!
はぁ〜。心地よい疲労と共におやすみなさい。
(耳の奥で蝉が鳴いている☺️耳鳴りやべぇ) pic.twitter.com/OiYRl5A7vB