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【貴重な対バン】音楽と人 LIVE 2019「豊洲ナイトカーニバル 」のライブレポ セトリ付き

11/26(火) 音楽と人LIVE 2019「豊洲ナイトカーニバル 」に行ってきました。

雑誌「音楽と人」の企画イベントで、3/31(日)には「新木場ナイトカーニバル」と題してThe Birthday、ストレイテナー、the pillowsの3組の対バンがあり、今回の「豊洲ナイトカーニバル」は銀杏BOYZ、THE BACK HORN、BRAHMANを迎えての対バンでした。

今回は、音楽と人LIVE 2019「豊洲ナイトカーニバル 」のライブレポを書いていきます。

目次

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中々見れない3組の対バン「豊洲ナイトカーニバル」

THE BACK HORNのライブレポ

自分はTHE BACK HORNのライブを見るのがACIDMAN主催「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI”」以来2回目で、その"SAI"の時も後方で大人見していただけなのでやっと今回ガッツリ見ることが出来ました。

ほぼ定刻に始まったTHE BACK HORNのライブ。平日18時30分スタートとあってか人の入りは正直芳しくありませんでした。そんな中でも音を打ち付けるように「ブラックホールバースデイ」でライブスタート。

"シンフォニア"、"罠"と続けて、山田さんが絶唱する姿に呼応するようにバンドが音を刻んでいくTHE BACK HORNのライブ。

ハルカミライやSIX LOUNGEなどが台頭している流行り廃りの早い日本語ロックシーンでも、独自のスタイルを貫き20年以上バンドを続けられているのがライブを見て納得出来ました。

最初のMCでドラムの松田さんが「BRAHMANと対バンするのは久しぶりで、銀杏BOYZとは十年振りくらいかな」と言っていました。

ネットでライブレポを漁ってみても確かに直近の対バンライブはなかったです。そういう意味でも今回の対バン企画は貴重ですよね。

ライブ中盤のMCで山田さんが「編集長も音人のスタッフも人が好き」と音楽と人に対して感謝と敬意を言った後に「話すのが苦手で昔は4ページくらい特集があっても最後の4行だけ(山田)~だけだったけど、インタビューを重ねていく内に音人を通じて人とコミュニケーションを取れる様になりました。」と言っていました。

長年付き合いがあるからこそのエピソードですよね、まぁでもさすがに4行は少な過ぎる様な気もしますが、、

あとMCで触れていた事で、10月に通算12枚目のアルバム『カルペ・ディエム』をリリースし来年2月に「KYO-MEIワンマンツアー」カルペ・ディエム〜今を掴め〜<東京公演>が新木場STUDIO COASTで開催するなど、歩を止めずに結成21年目も精力的に活動するのはただただ凄いと感心してしまいます。

ライブ終盤は、イントロがシンプルなフレーズながらただ単純にカッコいい"コバルトブルー"にTHE BACK HORNの代名詞とも云える"刃"が披露されました。

この2曲が立て続けに演奏され会場の歓声も一段と大きくなり一気にダイバーが続出しました。

自分は前方ブロックにいたのですが、気づけば周りに人が増えていました。

客の入りが少ない中でトップバッターで演りづらさはあったかもしれませんが、しっかりとライブで惹きつけて盛り上げられるのは長年やってきている経験とバンドとしての地肩が強いからに違いないです。

本当に「このバンドのライブにまた足を運びたい!」と思えたライブでした。

この日のセトリです↓↓

  1. ブラックホールバースデイ
  2. シンフォニア
  3. 心臓が止まるまでは
  4. 悪人
  5. 太陽の花
  6. コバルトブルー

BRAHMANのライブレポ

BRAHMANのライブは、ちふれ化粧品「SAVE WOMAN」キャンペーンCMタイアップ曲"white deep morning"でスタート。

ステージ後ろからの照明で真っ白な光の中でバンドが演奏しているように映り、曲の雰囲気と相まって幻想的に見えました。

そしてそこから曲調が打って変わって"初期衝動"が始まり、曲の途中にバンドの後ろでガネーシャが描かれた幕が下ろされました。この演出も相まってかここから一気にBRAHMANのライブのエンジンがかかります。

"雷同"、"BEYOND THE MOUTAIN"、"不倶戴天"など立て続けに披露し、結局"鼎の問"まで一切MCなしでライブが進んでいきました。

完全にバンドがライブの主導権を握って気を抜くと置いて行かれそうになるこの観客に有無を言わせない感じが、昔のBRAHMANのライブってこんなのかなって思いました。

"警醒"の時にTOSHI-LOWさんが例の如く客席に降臨しそれに目掛けてダイバーが飛んでいくのですが、この時2つハプニングが起こりました。

1つ目がTOSHI-LOWさんの小指から出血があったこと。これは少し血が出てたくらいなので大丈夫だと思いますが、一つ間違えれば大怪我に繋がるので危険ですよね。

2つ目が、演奏中にTOSHI-LOWさんの歌がほぼなかったこと。というのもまず初めにマイクトラブルで声が入らず、代わりのマイクが渡されたのですがそれも声が入らず最後まで正常なマイクで歌うことが出来なかったんです。こういうのもライブならではのハプニングですよね。

最初のMCでは「武道館級のバンドが集まっているのにチケットが売れ残っているのは組み合わせが悪いからだろ」とか「3,4年前のイベントの時にチケット代が7,800円で外タレかって」など言いたい放題TOSHI-LOWさんは言って、でも誰もが思っていることを言ってくれたのでめちゃくちゃウケてました。

それでも「音楽と人は「んっ?!」ってなる人を表紙にするけど、一瞬の愛じゃなく長いこと愛してくれるから「んっ?!」ってバンドが表紙になる」と音人のバンドに対する愛を語っていました。

またTOSHI-LOWさんはこの日出演するバンドが、何でこの日まで長い間バンドを続けられたのかをリハーサルを見て分かったと言いました。

それは、彼らが諦めなかったからだと。そして「音楽と人間を諦めない」と言い、オレンジレンジのYOHさんを招き入れさらにTHE BACK HORN/山田さん、銀杏BOYZ/峯田さんも登場し披露されたのが"満月の夕"。この時点で「今日のハイライトじゃん、、」と思いつつ、豪華な共演に心を掴まれました。

最後のMCで「葉っぱ吸っても闇営業しても生き延びろ、生き延びていさえすればまた出会えることが出来るんじゃねえかって」と言って披露されたのが"真善美"。

最後、バンドメンバーが捌けてTOSHI-LOWさんの独唱となり「お前が問う番だ!」と歌った後にマイクがスッと手から落ちてライブが終了。

BRAHMANのライブが終わりイベントが大団円を迎えたような雰囲気に包まれました。なので、この後の銀杏BOYZのライブはどうなるのか?心の中である意味楽しみになっていました。

  1. white deep morning
  2. 初期衝動
  3. 雷同
  4. AFTER-SENSETION
  5. Deep
  6. BEYOND THE MOUTAIN
  7. 不倶戴天
  8. FROM MY WINDOW
  9. Lose All
  10. 警醒
  11. 鼎の問
  12. 満月の夕
  13. 真善美

銀杏BOYZのライブレポ

上半身裸でアコギをひっさげ登場し会場に会釈して、「銀杏BOYZ歌います」と言って"生きたい"で銀杏BOYZのライブがスタート。

音源だと15分強ある長尺の曲"生きたい"。ライブで聞く限りもう歌っているのか叫んでいるのかわかりませんでした。

でも釘付けになり、笑う暇も泣いている暇もなくただライブを聞いて、見る。自らの確固たる音楽があるからどんなライブの後でも会場の心を一気に手繰り寄せられる。というよりも首元を掴んで引き寄せられる感じの方が近いかもしれませんね。

個人的に嬉しかったのが"駆け抜けて性春"を初めてライブで聞けたこと。ここまで偉そうな事を書いてきましたが、銀杏BOYZのライブを見るのはフェスくらいでしかなかったため、恥ずかしながらライブで聞くのはこの日が初めてでした。

イントロが鳴った瞬間に地鳴りの様な歓声が上がり、峯田さんも曲中にギターを抱えたままステージダイブして盛り上がりが一層増していきました。

そしてYUKIさんのパートではマイクを客席に向けて、それに応えるように観客からこの日一番の大合唱が起こりこの曲の持つ力を見せつけられました。

MCで峯田さんが、つい先日ずっとお世話になっているマネージャー江口さんが結婚したそうで、バンドメンバーと一緒に結婚式に出席したそうです。

峯田さんは前のメンバー3人の結婚式には出席しなかったそうで。というのも嫁さんよりもメンバーが好きな自信があり結婚式をぶち壊してしまうからみたいです。

どんだけメンバーの事が好きだったんですかねぇ、、そしてマネージャー江口さんに向けて披露されたのが"骨"。

横揺れしたくなるポップな曲調で、歌詞の「骨までしゃぶらせて」に合わせ峯田さんがマイクをしゃぶっていたのが印象的でした。

アンコールのMCで峯田さんは、お世話になった人が入院してもう駄目かもしれない状況になって、病院に駆けつけて今までにないくらい手を握ってそうしたら朝目を覚ましてくれて嬉しかった事を話していました。多分これはオナニーマシーン/ノイマーさんのことだと思います。

ノイマーさんは口腔底がんステージ4で余命3年であることを公表していて、今も入院して闘病中です。

多分その時に会いに行ったことを話していたのでしょう。そしてその少し後に言った「喉と声帯と首がある限り歌う。いつまで出来るかわからねぇけど」という言葉がとても胸に響きました。

当たり前を続ける難しさを知っているからこその言葉ですよね。

アンコール最後に「クスリやってもリストカットしてもチケット買って会いに来てくれ、生きてさえすればまた会えるから」と言い「誰一人否定したくない。I want youだぜ、I need youだぜ」から披露されたのが"ポアダム"。

誰一人として否定しないライブを締めくくるのにピッタリの曲で、何だかんだ言って最後は銀杏BOYZで良かったなと思えるライブでした。

この日のセトリです↓↓

  1. 生きたい
  2. 東京少年
  3. 駆け抜けて性春
  4. 夢で逢えたら
  5. BABY BABY
  6. SEXTEEN
  7. ポアダム(アンコール曲)
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余談:またこのイベントがあって欲しいなと

3組とも素晴らしいライブで「またこの3組のライブが見たい!」というのが正直な思いです。すぐにとは言いませんが、5年後10年後くらいにまた開催して欲しいですよね。

その時まで、『音楽と人』とバンドが"諦めない"で続いていくことを切に願っています。

最後までご精読して頂きありがとうございました。

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