2/23(日)THE EYEWALL NiGHT vol.2に行ってきました。
会場は、福岡国際センター。
THE EYEWALL NiGHTは3組でのデカ箱対バン企画のイベントで、今回は『エロカッコイイ』をテーマに主催者のSiMに加えてLiSA、THE ORAL CIGARETTESを迎えて開催されました。
今回は、THE EYEWALL NiGHT vol.2のライブレポを書いていきます。
目次
THE EYEWALL NiGHT vol.2のライブレポ
開催が危ぶまれる中SiMが見せた男気
新型コロナウィルス感染拡大を防ぐために日本最大級のコスプレイベント『日本橋ストリートフェスタ』が中止になったり市町村が主催するイベントは軒並み延期若しくは中止となっています。(2020/2/23時点)
そんな中、2/20(木)厚生労働省からイベント開催についてメッセージが発表されました。
新型コロナウイルスの感染の拡大を防ぐためには、今が重要な時期であり、国民や事業主の皆様方のご協力をお願いいたします。
参照元:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00002.html
最新の感染の発生状況を踏まえると、例えば屋内などで、お互いの距離が十分にとれない状況で一定時間いることが、感染のリスクを高めるとされています。
イベント等の主催者においては、感染拡大の防止という観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討していただくようお願いします。なお、イベント等の開催については、現時点で政府として一律の自粛要請を行うものではありません。
また、開催にあたっては、感染機会を減らすための工夫を講じていただくようお願いいたします。例えば、参加者への手洗いの推奨やアルコール消毒薬の設置、風邪のような症状のある方には参加をしないよう依頼をすることなど、感染拡大の防止に向けた対策の準備をしていただくようお願いいたします。
あくまで主催者側に決定権を委ねる曖昧な方針に「結局何の対策にもなっていない」とネット上では不満が上がっています。
こんな状況でじゃあTHE EYEWALL NiGHT vol.2はどうなるのか?自分本位ですが、このことばかりずっと気掛かりでした。
するとSiMの公式からこんなお知らせが↓↓
<THE EYEWALL NiGHT vol.2 払い戻しに関して>
— SiM_Official (@SiM_Official) February 22, 2020
新型コロナウイルス感染予防の観点から、ご自身の判断で来場を断念なさるお客様も多数居られることと存じます。
今回に於いては特例として希望者に対しSiMよりチケット代金の払い戻しを行いますので下記URLをご確認ください。https://t.co/YUjdWN3syV pic.twitter.com/tHxMvN10z4
絶対に感染してはいけない子供やお年寄りと同居されている人達等への救済措置で、来場する人は自己責任で宜しく!ということなので分かりやすいですよね。
主催者だから当たり前と言われるかもしれませんが。 この返金対応をSiM一手に引き受けている所に男気を感じます。
だからこそ少しでもバンドにお金が回る様にグッズを買わないといけませんね。普段はデザインが気に入らないと買わないのですが、今回ばかりは購入することにします。
エロカッコイイ3組のライブレポ
LiSA
この日紅一点小悪魔LiSAがトップバッター。
実はLiSAのライブを見るのがこの日初めて。Rock in Japanで遠目に見たことはあるのですが、いやぁ勉強不足です。
THE EYEWALL NiGHTのアーティスト紹介映像が流れバンドメンバーが登場し、会場を見渡す素振りを見せながらLiSAが登場。
ツインギターの分厚いバンドサウンドに当たり負けしないのLiSAの歌声。ステージ上を舞う姿は艶やかそのもので、終始エロカッコよさ全開でした。
"L Miranic"では「福岡のみなさん。ここでしか出来ないことやりたい?もっと聴きたい?一緒にやろ?」と言い「ここで悪魔を呼びます!」とSiM/MAHさんを召喚。
このコラボは予想は出来ていたのですが、いざステージ上で実現するとDEAD POP FESTiVAL 2017以来とあって場内が大歓声に包まれる。
曲中は、見てるこっちが恥ずかしくなるくらい互いに顔を寄せ合ったり、MAHさんの体の上をLiSAさんが腕を絡みつくように滑らし、妻帯者と人妻らしからぬこれぞまさにエロカッコイイを体現していた。
途中のMCで、LiSAさんが話したのはMAHさんとの出会いについて
12年位前にフェスで一緒になった時に、若いバンドがLiSAさんのバンドとMAHさんのバンドしかいなかった。その後にオーディオリーフでMAHさんから「お互い頑張ろう」みたいなメッセージが来たそうです。
その時の第一印象がLiSAさん曰く「白くて、今より痩せてて、天使よりの悪魔で、、ジャニーズにいてもおかしくないくらいイケメン」。
今となっては想像が付きませんね(笑)
LiSAさんが上京した時に東京案内をしてくれたのはMAHさんで、東京タワーに行ったりして最後はファミレスで語り明かしたそうです。
そんな思い出を話しながら「まったく相手にされなかったな」と言い演奏された曲が"蜜"。
この歌は『相手にされない、選んで貰えなかった内容の曲』で誰も知りえない二人の関係性が垣間見えた気がしました。
LiSAさんの言葉が意味深すぎる気がしますが、深読みするのはだめですかね。若いバンドマン同士なら色々あったと思いますが果たして二人はどうなんでしょうか?
モッシュにダイブと普段のLiSAさんのライブで見れない光景が広がったキラーチューン"Rising Hope"に 、みんな大好き鬼滅の刃のオープニングテーマ"紅蓮華"がかかれば待ってましたかのように歓声がこだまする。
最後の"ADAMAS"でLiSAさんが一心不乱に太鼓を叩きまくり熱唱すれば、その姿に会場が間奏で「オーオーオー」と特大のシンガロングで応える。最後の最後まで興奮さめやまぬライブだった。
今年開催される全国アリーナツアーの9月のメットライフドーム公演に行くので、そちらが益々楽しみになりました。
- 赤い罠(who loves it?)
- PROPAGANDA
- Psychedelic Drive
- L Miranic
- 蜜
- Doctor
- Rising Hope
- 紅蓮華
- ROCK-mode
- ADAMAS
THE ORAL CIGARETTES
2番手は大魔王率いるTHE ORAL CIGARETTES
ドラムまさやんさんのドラムソロからピアノの旋律が流れ残りのメンバー3人が登場し、演奏された曲が"ONE'S AGAIN"
ミディアム調のロックバラードで1曲目から心を揺さぶられる展開に。自分の中でのオーラルのイメージがRUSH BALL 2017で止まっているのでこの始まり方は意外でしたね。
そう思っていたのも束の間「Ladies and Gentlemen!好き勝手暴れて頂戴!」と"狂乱 Hey Kids!!"で会場をかき乱す姿に安心しました。やっぱりオーラルはこうでないと。
最初のMCでヤマタクさんは唐突に「あの人妻エロ過ぎやろ!」と言い出し「濡れた?濡れた?」と会場全体に聞き、最後には「『濡れた?』って聞いたら『ウォ~』って自分らアホやん(笑)」と高笑い。
確かにLiSAさんのライブはエロかったので心の中で「うんうん」と頷いていました。
あとこれだけだと下ネタではしゃいでる痛い奴みたいになるので、一応「子連れの親がいたらすみません」と謝っていたことを追記しておきます。
シニカルな歌詞をそのままサウンドに溶かした聞けば聞くほど洗脳されていく"PSYCHOPATH"に4人の演奏の激しさが増していった繰り返すサビが耳に残るロックナンバーの新曲"Tonight the silence kills me with your fire"とオーラルのダークな一面をぶちまけていました。
次のMCでヤマタクさんは「呼んでくれたSiM、僕たちのファン以外で聞いたくれた人達ありがとうございます。」とさっきの下ネタMCとは打って変わって真面目モードに。
「死にたいと思った時、居場所がなくなった時に手を差し伸べてくれた人達がいる。僕はその人達に恩返ししないといけないと思っている」と語った時に、SiMのことを言っているのだと思いました。
オーラルが東京進出した時にSiMに世話になったみたいで過去のインタビューで「居場所を作ってくれた」と言っていたくらいなので、東京のお兄ちゃん的な存在なのかもしれませんね。
そして「終わりを迎えた時に目を閉じて瞼の裏に誰を思い浮かべますか?SiMとLiSAさんは僕のエンドロールに出てきます。そんな彼らに送ります。」という言葉から"エンドロール"が演奏されました。
この曲はヤマタクさんの祖父が亡くなられた時に『俺は大事な人のエンドロール(最期)に自分の名前があったら嬉しいな。』という思いを込めて作られた曲で、両者がこれほどまでにオーラルにとって大切な存在なんだと知ることが出来ました。
終盤は「SiMにバトンを渡す気はありません。ここで全部置いていけ!」と煽ってから"BLACK MEMORY "を演奏し盛り上がりが最高潮を迎え、最後は"Shine Holder"で終了。
この日のライブを見て、もっとオーラルのライブを見る機会を増やさないといけないと反省しました。
- ONE'S AGAIN
- 狂乱 Hey Kids!!
- 容姿端麗な嘘
- PSYCHOPATH
- Tonight the silence kills me with your fire
- 接触
- エンドロール
- 起死回生STORY
- カンタンナコト
- BLACK MEMORY
- Shine Holder
SiM
イベント主催者である悪魔率いるバンドSiMが大トリ
MVの氷の世界を表現している鋭い弦楽器の音が際立っている"DiAMOND"でライブが開幕。
1曲目が終わった時点でMAHさんが前方ブロックを指さし「ここがスカスカだから一番払い戻しした奴が多いな」と言い、「だったらその分もっと動けるよな!」と時計の針の動きをしてからの"Faster Than The Clock"。フロアがぎゅうぎゅうだったらこの曲やらないんですよね。
次の曲の前にこんなやりとりが↓↓
MAHさん「手洗いした?」
会場 「はーい」
MAHさん「うがいした?」
会場 「はーい」
MAHさん「消毒した?」
会場 「はーい」
MAHさん「じゃあかかってきなさい(ニッコリ)」
おかあさんといっしょみたいなノリからの"KiLLiNG ME"。
そしてCメロ前でお客さん全員を座らせて「KiLLiNG ME弾ける奴いる?」と会場に聞いて、一人の青年が名乗り出ました。ステージ上でMAHさんと青年が何やら話していてどうやら別のライブで弾いたことがあるらしく、「じゃあお前ここで座って見とけ」とステージ中央のお立ち台に彼を座らせライブ再開。
続いて"GUNSHOTS"では曲が始まってすぐにMAHさんが演奏をストップさせ「おいLiSAっ子!ペンライト持ってんだろ?出せ!」と半分恐喝みたいに言い、出したら出したで「思ったより少ないっていう」と苦笑い。
SiMファンにとって嬉しいサプライズだったのが 「このライブのテーマはエロカッコいいらいぶ。2組とも頑張ってたけどこの曲には叶わない」から披露された"SUCCUBUS"。直近で演奏されたのが『15th ANNIVERSARY CLASSiCKS TOUR』の名古屋公演というから聞けたのは結構貴重だった。
個人的にビックリしたのが、新曲"Baseball Bat"の演奏前にMAHさんが「K!I!L!L!Y!O!U!」とコールアンドレスポンスのレクチャーをしている時でした。
少し周りがざわついたので「何だろう?」と周りを見渡すと、Dブロック横の通路の壁際にオーラルのヤマタクさんがいたんです。「ヤマタクいるじゃん!」となって"Baseball Bat"の時は横をチラチラ見てまともに曲を聞けず。ああいう時って正直ミーハーになって見ちゃうんですよね、、、
「この日来れなかった奴に向けて」と言って披露されたのが"The Sound Of Breath"。スクリーンに和訳された歌詞付きの映像が流れていました。バラード系の曲はこの演出を加えた方が会場の食い付きがいいので、積極的に取り入れていって欲しいですね。
本編最後の時にMAHさんがTHE EYEWALL NiGHTは今後絶対にやらないと宣言しました。
というのも1回目は台風で延期になり、2回目の今回は予想外のウィルスで呪われていると。
もうそれはイベントの名前が悪いという結論になり、次に開催する時は名前を変えるみたいです。なのでこの日が最後のTHE EYEWALL NiGHTになってしまいました。
最後はこれも意外だった"JACK.B"で終了。
アンコールでは、集合写真を撮った後にメンバーそれぞれ一言ずつコメントする流れに。
LiSAさんに一言求められたSHOW-HATEさん、オーラルに一言求められたSINさん、このイベントに一言求められたGODRiさん全員が「特にないです」と答えました。これはお決まりなのでね、、、雰囲気を見て真に受けた人はいないと思います。
その後MAHさんが真面目なのでLiSAさんとオーラルについてコメント。
LiSAさんについてはcoldrainよりも古い付き合いらしく昔を思い出しながら「俺LiSAとデートしたのか、、、結婚おめでとう!」と言い「妹のことのように嬉しい」としみじみしながら結婚を祝福していました。
オーラルについては、ヤマタクさんがすぐ喧嘩するから酒の席でよく宥めているそう。でも2019年に開催されたオーラル初の主催野外ライブ『PARASITE DEJAVU』では大事な所(トリ前)を任されて感じるものがあったと語っていました。
アンコールの曲は、MAHさんが「いつもの流れで『Next song is called ~』とカッコつけて曲をやるのに飽きた」と言い出し「こっちが『せーの』と言うからお前らは『いっせーのーで』と言って」と曲始まりのレクチャーがありました。
そしてMAHさんが「せーの」と言い会場が「いっせーのーで」と言ってから演奏されたのが"Blah Blah Blah"。
自分の中で「せーの」と言ったらアニメ『化物語』の"恋愛サーキュレーション"がどうしても頭に浮かぶので、このやりとりは止めて欲しいですね。頭の中がお花畑になった瞬間にSiMの暴力的サウンドで殴られる感じになるのはツラいです。
アンコール最後は各ブロックしっかりと2つに分かれて"f.a.i.t.h"でWODをして終了。
クソ長いタイトルのツアー『"THANK GOD, THERE ARE HUNDREDS OF WAYS TO KiLL ENEMiES"TOUR 2020』も5月からスタートするので楽しみですね。
- DiAMOND
- Faster Than The Clock
- KiLLiNG ME
- GUNSHOTS
- SUCCUBUS
- Baseball Bat
- Devil In Your Heart
- The Sound Of Breath
- Amy
- JACK.B
- Blah Blah Blah(EN)
- f.a.i.t.h(EN)
余談:次回の開催は結局どうなるの?
THE EYEWALL NiGHTは消滅するものの、 3組でのデカ箱対バン企画としてイベントは名前を変えて継続するので取り敢えず一安心です。
でも次はどこで開催するんですかね?前回が兵庫県でやって今回が福岡県。
次はキャパが福岡国際センターと同じ1万人くらいの新潟県/朱鷺メッセでやると予想します。本音は首都圏で開催して欲しいので横浜アリーナくらいがいいんですけどね、、、、
最後までご精読して頂きありがとうございました。
SiM presents「THE EYEWALL NiGHT vol.2」at 福岡国際センター
— SiM_Official (@SiM_Official) February 23, 2020
ありがとうございました!!
Photo by @kouhey0622 #TEWN2020#LiSA#オーラル#SiM pic.twitter.com/0NMX1E7Xva